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2010
05
31

「LOVEBEAT」 砂原良徳


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sunahara-lovebeat.jpg

「テクノ」は、都会の空気を感じさせたり、近未来的なイメージを駆り立てるモノが多い。個人的には、そこがこのジャンルの好きなところでもある。そういう意味では砂原良徳の作り出す音像は、テクノのイメージを身体全体で表現していると言ってもいいかもしれない。アンビエント風味という意見があるかもしれないが、聴いていて清々しい。

最近は生楽器を組み合わせた「フォークトロニカ」などの器用な音楽も増えている。文字通り弦楽器などの音を使い、より世界観を際立せていく音楽である。勿論ロックとの組み合わせなども80年代に生まれ、現在も多くのバンドが、各々の表現の幅を広げるために電子音を効果的に取り入れている。「テクノ」と「エレクトロニカ」という言葉の意味も、最近では重なってきている。まあ、もともとハッキリとした定義も無く、区別もあってないようなものだったが、砂原良徳の音楽は、まさしく「テクノ」であると言える。何故かはよく分からない。音を聴いた、感覚的な感想だ。

砂原は、電気グルーヴで傑作「A(エース)」の制作後に脱退したが、その 後に電気が出した「VOXXX」は、ネジが外れたように愉快 で表情豊かな作品になった(とはいえ、傑作に推す人も多いほどの名作)。そこからも、砂原電気グルーヴの良心的な部分を司っていた ことが分かるだろう。もっと言えば音の無機質な部分とか。そういった、電気グルーヴから抜け落ちた部分を彼が綺麗に持ち去り、表現したのが「LOVEBEAT」である。当然といえば当然だが。

打ち込みのクチャっとした感じや、背後を流れるように通り抜けるシンセの心地よさ、無機質でありながら音色の美しさが栄えるそれぞれの曲は、電気グルーヴの時のコミカルな雰囲気とは無縁のサウンドを形成している。まるでビルが密集した大都会を飛行機内から俯瞰したような、近未来的で且つ爽やかな作品だ。

テクノ・クラブ系の音楽は、他のどの音楽よりもジャンルの細分化が著しい。とりわけジャンル分けに心血が注がれ、議論されるのがこれらの音楽だ。しかし砂原良徳が生み出す音楽は、議論の余地が無いほどテクノフィールドのど真ん中にいる。最近、彼の音楽を聞く機会に恵まれ、今更ながらようやく理想的な「テクノ」に出会えた気がした。





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2010
05
24

「Diamond Eyes」 Deftones


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deftones-diamond.jpg

ミュージシャンから愛されているバンドって、応援している我々からすると、とても微笑まく映ります。先月突然解散してしまったSupergrassは、世界中のミュージシャンから愛されていましたが、今月新作をリリースしたDeftonesの愛され具合も、まさにそんな感じです。

彼らは2006年に出した「Saturday Night Wrist」に伴うツアーを終えて、新作「Eros」を作り上げる予定でした。しかし、制作期間中の2008年11月、ベースのチ・チェンが交通事故に遭遇。意識不明の重体となってしまい、私が文章を書いている現在もなお意識を取り戻しておらず、昏睡状態が続いています。そんな緊急事態に見舞われたメンバーは、製作中の「Eros」を封印。一から作り直して制作されたのが、今月リリースされたこの「Diamond Eyes」です。

事故にあったチ・チェンの一刻も早い回復が望まれる中、同じ思いを持ったアーティストによるチャリティーイベントが今年の一月に行われたそうです。何、その温かいイベントは!?と思い調べてみたところ、あるブログの記事に、Alice in Chains311Funeral for a Friendから、Christina AguileraCold Play etcが参加したとの内容が。大御所だと、マックス・カバレラ(元Sepultura、Soulfly)、ロバート・トゥルージロ(Metallica)など非常に豪華な面子もサポートで参加していたそうです。こういうイベントにこれだけのゲストが参加すると言うのは相当なことですよ。話はズレますが、Museのマシューは、Deftonesのファンを公言していて、よーく聴くと作品にもその成分が随所に現れているのが分かるし、ライブでもDeftonesのリフを何度か弾いているそうです。勿論、彼以外にもDeftonesから影響を受けたと語るバンドは数多くいるのは周知の事実。同業者からこれだけ愛され、シーンに大きな影響力を誇る彼らはほんとに偉大だなと、今回の作品のリリースを期に感じた次第です。


さて、今回の作品は、ベースのチ・チェンに代わり、元クイックサンドのセルジオ・ヴェガが担当。前情報によりますと、2nd「Around the Fur」を意識した作風になっているとのこと。つまり、とてもアグレッシブでスピード感のある、初期衝動を突き動かすような内容ということでしょう。彼らは過去に、作風がガラリと変わった3rd「white Pony」の後に、集大成的な4th「Deftones」をリリースしました。そして5th「Saturday Night Wrist」では、美しい一面を押し出し、実験的な作風を3rd以来に披露したこともあり、個人的には次作となる今回の作品も、それらの流れに沿うような集大成的なものになったと思っています。

シングル「Rocket Skate」を始め、うねりのあるヘヴィーなリフに、チノの金切り声やエロティックなヴォーカルが乗っかった、攻撃的で迫力のある曲が多いです。ただ、荒々しいだけに終わらずに、リスナーを覆いこむような、ヘヴィだけど不思議な空間が生まれている事に関しては、これは本当に彼らだけの世界だなーといつも感じさせられます。硝子の破片のように、一見危険な雰囲気を醸し出しつつも、目を凝らせばその美しさに惹かれていく・・・そんな作品です。

前作でメロディックなサウンドをひたすら追求し、音楽への飽くなき探究心をを見せつけた彼ら。今回は過去のサウンドとの融合を図り、まさしく現在の「Deftones」を聴かせてくれているような気がします。そのため彼らの名刺替わりの一枚となること請け合いの名作です。同業のバンドがシーンの端に追いやられていても、ひたすらヘヴィなサウンドを追求し続けるオルタナ・メタルの雄であり、生き残りでもあるDeftones。日本でももっと人気が出て欲しいものです。




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2010
05
08

「Turn on the Bright Lights」 Interpol


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interpol-turn.jpg


僕はJoy Divisionをしっかりと聴いたことがありません。
ポスト・パンクと言う響きにつられて彼らを知り、聴いてみた事ももちろんありましたが、予想通り暗すぎるし救いようがない感じが彼らと距離を置いてしまった原因かもしれません。しかしInterpolにハマった今ならイケるかも・・・。

ポスト・パンク・リバイバルの旗手として知られるInterpolのこの1stを聴いた時、独特の疾走感を持ちながらも淡々と進んでいくような曲群に、「これも駄目かー」と、ガッカリしたりしたこともありましたが、聴きこむうちにそれは間違いなんだと気づくことができました。

クールを装って声を荒らげずに歌うポール・バンクスのダンディーなヴォーカルは、JDのイアン・カーティスにそっくりだし、バンドサウンドもまるでJDから譲り受けたかのようなクールな音。ただその中で決定的に違うなーと思ったのが、途中で立ち止まって影に覆われていくようなJDのサウンドに対し、暗闇を駆け抜けることに集中し、だんだんと光が見えてきそうな曲展開へ持っていくところでしょうか。つまり、暗闇をさ迷うさまを表現しながらも、希望に満ちたストーリーに変えていくのがInterpolの特徴と言えます。淡々としているように聴こえていただけなんですね。そしてなによりこの疾走感とサウンドの質感は、リアルタイムのポスト・パンクバンドよりもポスト・パンクっぽいと思うんですがどうでしょう?

まあ細かいこと抜きにしても、リズム隊のサウンドや切り込むギターのサウンドのカッコよさだけでも興奮できます。聴きこんで曲の展開を理解した上でなら、なお素晴らしい作品だと思えるでしょう。まあ、聞き込むというのはどの作品でもやっていますが、マイナス評価を下していた作品が、ここまで良いと思えるようになったのも久々だったので書いてみました。

現在、ニューアルバムを製作中の彼ら。先日も新曲を配信するなど、ますます期待が高まっております。



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